<経緯など> ■浜野GCは、日東興業の看板コースとして、山一証券系の計画を買収して昭和59年に開場。名匠・井上誠一設計の戦略的なコースで、コースレートも73.4、「新名門」と呼ばれる。■ しかし、平成9年に日東興業が和議申請し倒産、同11年5月に和議確定したが、浜野GC会員は、経営会社が日東興業とは別法人である事を理由に反発、会社更生法の適用を申請した。また、約200億円の根抵当権をめぐり、旧・あさひ銀行と日東興業の契約に詐害行為があったとして、裁判へ。■ 平成15年9月に東京地裁は、ゴールドマン・サックス・日東興業側に「詐害行為」ありと認定も、担保権全面取り消しは認められず裁判は長期化。平成16年10月、東京高裁は根抵当権取り消しを認める判決を下し、管財人(会員)全面勝利するも、根抵当権等譲り受けたGSグループが最高裁に上告。■ そしてついに、平成17年11月、最高裁も抵当権無効の判断下し、管財人(会員)全面勝利。これにより、更生計画案の障害となった計259億円の負担が消滅し、株主会員制での再建が可能となった。■ 平成18年4月、追加出資無し(ただし預託金を充当)による、株主会員制に移行する更生計画案が可決、同日東京地裁から認可決定を受けた。申立から実に6年以上を経たが、会員が希望した内容に近い再建案を勝ち取った。■ゴルフ場の素材は文句なしに素晴らしく、立地も良い。また完全株主会員制なので、今後は会員の会員による会員のための運営が期待できる。平成19年4月1日から、名義書換が再開された。 |