<経緯など> ■当初は、旧:平和相互銀行系の日誠総業グループが中心となって開発を進めていたが、母体銀行が住友銀行に吸収合併されるに及んで独立、㈱青木建設との共同事業で発足し、昭和63年11月、法人専用の高級倶楽部として開場。初回募集は8000万円、最終は1億2000万円と高額だった。■ 平成8年にオービスグループ(次郎丸嘉介代表)の単独経営になり、高級法人クラブ継続を目指したが、平成11年に会員権の分割等を実施し個人会員も誕生した。平成13年から運営を設計家でゴルフ解説者の川田太三氏の会社に委託。平成18年4月に5年契約の満了となり委託契約を解消。同5月に、ゴールドマン・サックスグループが経営会社の全株式を取得し、傘下になった。■経営交代から約1年半後の平成19年10月3日、経営会社の㈱成田ゴルフ倶楽部は、民事再生法を申請し、名義書換も停止した。しかし、ゴールドマンサックスをスポンサーとする自主再建案に会員の一部が反発。平成19年10月24日、会員有志が「株主会員制」や「日本系企業のスポンサーをつける」などの再建計画を目指し、会社更生法を申請した。ちなみに会員組織は「名門成田GC有志の会」で、会員でもありゴルフ場倒産案件を数多く手掛ける、弁護士の西村國彦氏が事務局世話人となった。会社側VS会員有志の様相を呈したが、平成20年4月、民事再生案が賛成多数で可決され、GSグループでの再建案が認可された。会社更生案は同年6月に申立てが棄却された。平成20年6月1日より、名義書換が再開。立地・コース内容・クラブハウスの雰囲気や設備は優良で、素材としては文句なしのコースだけに、今後の運営・経営方法に注目が集まる。■ 民事再生以前の会員は、平成29年9月より10万円+(額面-10万円)×4%の返還請求ができる。継続会員は、その額面の新証券で、15年据え置きとなる。 |